おもしろいマンガとは

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昔みたいにマンガといえば(週刊少年)ジャンプ一択! みたいな環境はとっくに消え失せて、いろいろな出版社や漫画家の作品を読めるようになりました。
当然それだけおもしろいマンガというのもたくさん出てきているわけですが、読んでいる最中はおもしろいと思っても、終わってしまえば二度と読まない、読めなくなっても続きが気にならない、みたいなマンガもあって、自分で「本当におもしろいマンガとは何か?」と考えてみたら、やっぱり「何度でも読み返したくなるマンガ」だという結論になりました。
そこで今回は個人的にめちゃくちゃ好きなマンガ……とその中でも特に好きな名場面を挙げてみます。ちなみにいずれもリアルタイムで読んだ作品ではありません。
以下、ネタバレを含みます。

日本VS西ドイツ(キャプテン翼)

すっかり笑いのネタにしかされていないキャプテン翼シリーズですが、初代はガチの名作なので読んでいない人には是非おすすめしたいマンガです。
立花兄弟対策にゴールに登るのはルール違反だなんて話もありましたが、マンガに限らずそのくらいの逸脱はいいんじゃないかなーと思います。高校野球を舞台にした作品で全員坊主だったら見分け付きにくいでしょ。

話がそれました。
その初代キャプテン翼の中で一番好きな試合が、最終試合である日本対西ドイツです。
おそらく作中最強シュートの位置づけである上記のドライブタイガーツインシュートですが、なんと相手キーパーのデューター・ミューラーに止められてしまうんですね。最強技が防がれて結局そのまま、という作品は他にないんじゃないでしょうか?
マジでこのキーパーからどうやって点取るの? となるんですが、結局初得点が「総力戦でつないだあとの岬くんによるダイビングヘッド」という、かっこいい名前が付いた必殺シュートが飛び交う本作でまさかの無名シュートというのが何度読み返しても素晴らしいです。

いちゃもんをつけるとすれば、上記画像で日向が左足で蹴っているので「そもそもタイガーショットではない」=「ドライブタイガーではない」というところ。
……だから決まらなかったのか?

ジョンの死(銀牙伝説WEED)

「 銀牙伝説WEED 」9巻67-68ページより

「銀牙 -流れ星 銀-」の続編であるWEED。銀牙シリーズも相当長く続いていて、おもしろいところとそうでないところがはっきりしている作品でもあります。読んだことがない人は「銀牙 -流れ星 銀-」の最初の赤カブト編だけでも読んでみてほしいです。
ざっとおぼえている感じだと、

銀牙 -流れ星 銀-

赤カブト編……名作
八犬士編……なぜかいきなり聖闘士星矢が始まる駄作

銀牙伝説WEED

怪物編……普通~まあまあ読める
法玄編……名作。上記画像はこのくだり。悪役としての法玄の存在感が素晴らしい。
猿編……クソ
北海道編……ややクソ
ハイブリッド編……なぜかまったくおぼえていないのでおもしろくはなかったはず。

銀牙伝説WEEDオリオン

少々クセがあるがまあまあおもしろい。

銀牙〜THE LAST WARS〜

完全に惰性。収拾が付かなくなっている感。

銀牙伝説ノア

まだ読んでない。

……こうして振り返ってみるとほとんどクソだなおい。これでも読んでくれる方がいらっしゃいましたら、赤カブトから読んで八犬士を飛ばしてWEEDに、そして法玄編まで読んでくれればオッケーです。
某掲示板で「犬の皮を被ったヤクザマンガ」という書き込みがあって上手い表現だなーと思いました。

話がめちゃくちゃ逸れましたが、画像のシーンに話を戻します。
前作「流れ星銀」から数年が経っているので、前作のキャラクターたちは犬として結構高齢になっているんですね。前作でブイブイいわせたジョンも例外ではなく、ラスボスの法玄とタイマンだとまったく勝ち目がありません。その状況下でなぶり殺しにされてしまうんですが、若い仲間たちを守るために少しも命乞いをすることなく毅然と戦って散っていきます。その様がめちゃくちゃかっこよかった。

関係ないけど、前作でジョンと同格と思われたベンの扱いがひどすぎて泣ける。作者はベンのことが嫌いになったのか?

間柴VS木村(はじめの一歩)

誰でも知っているレベルの大人気ボクシングマンガ「はじめの一歩」より間柴対木村戦。
本作は惜しまれながらも61巻で終わってしまいましたが(現時点で既刊132)、今なおファンが多い名作です。

試合自体は32巻に掲載。
これの何がおもしろいって、モブに毛が生えたレベルの木村が、この時点でラスボス級に近い扱いの間柴と激闘を繰り広げるというところ。
マンガに限らず、だいたい物語のルールってあるじゃないですか? 「主人公は死なない」みたいなの。それに従えば、「木村が間柴に勝つことは100%ない」。誰もがそう思いながらこの試合を読み進めるわけなんですが、それでも「え? まさかあるのか? 木村、お前 “ある” のか!?」と何回も思ってしまうくらい見せ方が上手いんです。ちょっと盛った表現をすると「もう一回読んだら木村勝ってるかもな」と思ってしまうぐらいの激闘でした。
とはいえ結局木村は負けてしまうんですが、これほどドキドキわくわくしながら読んだバトルはそうそうないです。
もし読んだことがないという方がいたら61巻まではおもしろいので是非。