大好きだったエロゲーについて語る

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1990年代後半から2000年代前半がメイン

少し前になんJでエロゲスレが経ってて、この辺の年代がメインの話題だったのでなつかしくなってしまった。

そこで「あれ、バックアップとか取ってあったっけな?」と思っていろいろ漁るも、残しておいたのはなぜか家族計画とFOLKLORE JAMだけという謎のラインナップでした。いや、そのどちらも間違いなく好きなんだけども、もっと他にも残しておくべきモノがあったはずなんですが……。

というわけではっきりと記憶に残っているタイトルの思い出を、メモ代わりに書いていきます。

YU-NO(1996)

誰がなんといおうと自分が一番好きな、一番記憶に残る、一番影響を受けたゲーム。
なんか少し前にリメイクが出ましたが話題になりませんでしたね。リメイクの方は触っていませんが、主人公の言動が今のナウなヤングには受けないだろうなと思います。

軽くネタバレしてしまいますが、当時は玉を集めてクリアだと思っていました。
まさかそこからあの展開になるとは。鳥肌という言葉では捉えきれないくらいの鳥肌。
この手の展開って、今のネタバレ当然のネット社会ではかなり価値が薄れますよね。
YU-NOをリアルタイムでプレイできたことは本当に幸せだったなと思います。

たびたび「紙芝居」と揶揄されるエロゲというジャンルですが、YU-NOはゲームシステムもちゃんとしてたのもすごい。それがストーリーにも密接に関係しているところも素晴らしかった。

そういや作者はとっくに亡くなってたっけな……と思ってウィキペディアを見たらとんでもないことがいろいろ書いてありますね。人によっては見ない方がいいかも。
とかいっておきながら、特に気になったところをいくつか抜粋。

(シーズウェアと移植)『DESIRE』および『EVE burst error』はシーズウェアに残ったスタッフの手によってセガサターンに移植されたが菅野ひろゆきの名前はスタッフロールには載っていない

(YU-NOについて)当初は現代編を序章とし、異世界編を本編とする予定だったが、開発の遅れから現代編を本編とせざるを得なかった。このため、ひろゆき自身は『YU-NO』を駄作と位置づけるが、彼が考案した「A.D.M.S(Auto Diverge Mapping System)」という当時としては画期的なシステムもあり、ユーザーに高く評価された。

(エルフを退社)その後、蛭田と交互にオリジナル作品をリリースするつもりだったが、セガサターン版『YU-NO』(1997年12月4日発売)の完成をもって、エルフを退社した。一作目で退社した理由はのちの人間が暴露したところによると、完全な人間関係の破綻のようだ。ただ自身の名前剣乃ゆきひろを商標にされるなど、外から見てもトラブルがあったのは明らかではあった。

菅野ひろゆき – Wikipedia

いやすごいね。ただ、この感じは本人の性格に問題があったのか? という可能性を感じさせます(推測)。「作者本人はYU-NOを駄作認定」のところが個人的に一番ショックでした。「名前を商標登録」も異常。最近でいうと能年玲奈(現のん)だな。剣乃ゆきひろは本名じゃないにしろ。

完成度でいえば「EVE burst error(1995)」も挙げたいんですが、脚本がほぼ焼き直しなので完成度が高いと思うYU-NOだけにしておきます。これ、どっちもやった人ならわかると思います。

家族計画(2001)

Air以降(もっと遡るとYU-NO以降か?)、「ヒロインを全員攻略しないと次に進めないゲーム」というのが増えましたが、これはそんなことがないゲームなので、素直に末莉だけクリアしておきましょう。笑いと泣きが素晴らしいバランスでした。

個人的な名場面は「家庭裁判所でもそう申し開きをしますか?」(うろ覚え)と「家族計画を終了する」のふたつ。

VISUAL ARTS系タイトル

当時の友人(今は絶縁)がKanon(1999)にドハマりして、勧められて借りたのが出会いでした。
が、Kanon自体は別に……って感じでした。
余談として、ひとつ前のタイトルである「ONE(1998)」を後に触ったけど、主人公がクソすぎて途中で断念。

続いてAir(2000)。「まったく内容を理解してないけどめちゃくちゃ感動する」という初めての経験をさせてくれた作品。いや、途中までは完璧に理解してたと思うけどエンディングはなんなの?

CLANNAD(2004)もエロなしだけど、便宜上ここに並べておきます。
「CLANNADは人生」という言葉がある通り、おそらく一番有名で、一番人気があるVA系タイトルではないでしょうか。もしかしたら「人生」なのはゲーム版じゃなくてアニメ版に対して作られた言葉なんでしょうか。アニメ版は見ていません。
これもAir同様、「途中までは理解してたけど最後はなんなの?」という内容。
最後のヒトデがなんだったのか、未だにまっっったく理解していません。

続いてリトバスEX(2008。無印は2007)。感動度では完全にCLANNADに軍配があがるでしょうか、「謎感動」が薄れた分、個人的にはこっちの方が好きです。

あとはSNOW(2003)。だーまえ(麻枝准)で括らずにVA系で括ったのはこのタイトルを挙げたかったから。
ぶっちゃけAirのパクりなんだけどすごく好きでした。このディスクを残しておかなかったのは痛恨の極み。別にエロなしでいい作品だから、PS2の中古(300円、Amazon調べ)でも買いますかね……

丸戸史明作品

おそらく「WHITE ALBUM 2(2011)」が一番有名な作品でしょうが、この人はとにかく恐ろしいくらい安定して完成度の高い作品を作るのが特徴ですね。野球で例えるならガッツこと小笠原道大くらいすごいです……と思ったら思ったほど数は出していませんね。ガッツの方がすごいな。

しかし、そのWA2を最後にエロゲには関わっていないようなのでやっぱり稼げない世界なんでしょうね(なんか丸戸史明 – Wikipediaに「太陽の子」とかいう怪しい表記があったので気になる人は各自チェック)。

先述したとおり、この人が脚本を担当した作品はマジでハズレがないんですが、あえて挙げるとすれば「FOLKLORE JAM」。理由は初めて接した丸戸作品だから。しかしまったくといっていいほど話題にならない作品なのでさびしい。移植やアニメ化などもされていないようなので、今後話題になることもないでしょう。このディスクを取ってあったのは我ながらあっぱれ。

この人の作品にハズレがないのは、ストーリーがいい……からではなく、キャラクターが安定しているからですよね。「人によって極端に好き嫌いが分かれるキャラ」というのがいない。あと変な語尾をつける「こんなやつ現実にいねーよ!」みたいなキャラかもいなかった気がする。
やっぱりキャラって大事。

エロゲにおいて、スタッフロールを見ずに誰の脚本かを当てられたのは剣乃ゆきひろと丸戸史明のふたりだけだったりします。

そんな丸戸信者の私ですが、ラノベからアニメ化までされた「冴えない彼女の育てかた」はキャラデザが好きになれなくて見ていません。なんかどっかで見たようなキャラばっかり……

それ以外

マジカルウィッチアカデミー(2005)。タイトルからして「マジカルクイズアカデミー(KONAMI)」のパクりだし、主人公はエロ魔眼持ってるし、何より開発がアトリエかぐやだしで、完全な抜きゲー……と思ってプレイしたら思いの外ストーリーがちゃんとしてあってびっくりしました。

「はにはに」こと「月は東に日は西に(2003)」。この人の絵がめちゃくちゃ好きです。はんこ絵と揶揄されようが大好き。
実質的な主人公は恭子先生だと思いました。ただし結先生のストーリーはエロゲ史上稀に見るレベルのクソ脚本だと思う。
オーガストの次の作品である「夜明け前より瑠璃色な(2005)」も好きです。もうちょっと掘り下げたストーリー展開がほしかったですね。
これ以降のオーガストは、自分のエロゲ熱が冷めたせいかあんまりパッとしない印象。特に「大図書館の羊飼い」は見るところがない作品でした。

CROSS†CHANNEL(2003)は最初全クリしたときは「ふーん」って感じだったけど、一年後くらいにめちゃくちゃ暇だったときにもう一回やってみたら「何この名作」ってなった記憶。なんでそういう印象の変化があったのかは謎。

マブラヴ(2003)については別記事で扱ったのでそちらで。
突然マブラヴについて語る | あめあられ (ame-arare.com)

最後に

昔の記憶を掘り起こして強く感じたのは、「当時の自分は熱があったな……」ということ。
厳密に表現するなら「今の自分に熱がない、なくなった」という方が正しいのかもしれませんが。